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骨抜きにされる中国の対香港「一国二制度」方針

Posted by Ikkey52 on 30.2017 世界   0 comments   0 trackback
 香港が窒息しかけている。イギリスから中国に返還されてから7月1日で20年。記念式典出席のため、習近平が党主席として初めて香港の土を踏んだ。地元民主派が強く反発しているのは、習が本土の政権を掌握して以来、真綿で首を締めるように返還時の条件だった一国二制度をなし崩しにしてきたからだ。

 20年前、香港の制度は安泰だと考える市民が6割いたが、いまは2割に減っていると新聞報道が伝える。6月は中国政府にとってナーバスな月だ。天安門事件が思い起こされるからだ。香港では毎年6月に、民主派が大規模な集会を開いて、事件を再評価し、関係者の復権を要求するほか、中国本土の民主化を声高に求める。習近平にはそれが耐えられないほど不快だった。

 香港返還以来、人民解放軍は司令部こそ街中に置いたが、部隊は市民への刺激を避けて隣接する本土の深圳に配置してきた。しかし4年前、禁を破り、香港領土内での演習に踏み切った。民主化運動に対する露骨な恫喝だ。流血の天安門事件を再来させたいのか、と脅したわけだ。

 香港における中国政府の出先機関が、次期香港政府長官候補には「愛(中)国愛(香)港」の人物で、中国寄りの選挙委員会が認めた人物でなければならないと強調したのも4年前だった。翌年、親中派は、長官選挙候補に民主派の出馬を認めないとする法律を議会に提出したが、このときは民主派が巻き返し、反対多数で否決した。

 しかし、去年には中国本土の民主化を唱える市民のよりどころだった「天安門事件」記念館が閉鎖された。場所を貸していたビルの持ち主に圧力がかかったといわれる。今年3月の行政長官選挙では親中派の女性政治家、林鄭月娥が当選した。香港行政長官は、千人を超す選挙委員会委員による間接選挙であり、その委員会が親中派に多数を占められている以上、結果は開票前から見えていた。

 無力感も広がっているらしい。民主派集会の参加者は漸減がいわれており、若い人たちの間では、中国本土の民主化に関心を持つ者の割合も低下しているようだ。行政長官選挙が形骸化してしまったことに加え、議会に議席を持つ民主派への締め付けも、日に日に強まっているらしい。

 民主と自由を希求する人たちが、ひとつまたひとつと、独裁者とその忠臣たちに足場を奪われていく情景は、大正デモクラシーの闊達さが軍国主義者とその茶坊主らによって蹂躙されていったかつての日本の姿とダブる。いまの世界には国際的な発言力、影響力を持ち、かつ民主主義を誇る国も多いが、それらの国々が揃いも揃ってスーパー・パワーの中国の主張する「内政干渉」という拒絶の前に、何ひとつできないのか。台湾は大丈夫か。
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