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小さな虚報から~オウム平田逮捕と弁護人の情報公開

Posted by Ikkey52 on 14.2012 事件・事故   0 comments   0 trackback
 目黒公証役場事務長の逮捕監禁致死容疑などで特別手配中だった元オウム真理教信者、平田信容疑者が昨年大みそか、17年の逃亡生活にピリオドをうって、突如警察に出頭してきたことから、市民の関心が集まっている。報道も当然ながら過熱している。誤報もあった。
 
 たとえば、1月11日のテレビ朝日や毎日新聞などが報じた内容で、「平田容疑者をかくまっていたとして逮捕された斎藤明美容疑者の携帯電話が見つからず、交友関係を隠すため処分した可能性がある」というもの。実際には、平田容疑者の使っていた男性用衣類とともに逮捕前の斎藤容疑者から預かり、弁護人が警察に任意提出していた。「ありもしないこと」を「ある」というのは、誤報というより虚報の類いだ。

 また、1月7日の朝日新聞は、「宗教学者宅爆破事件で、平田容疑者は『爆弾と知らず運んだ』と話している」と報じたが、井上嘉浩死刑囚を主犯とする同事件確定判決で、運んだのは平田でないと認定されている。だとすれば、そのまま鵜呑みにできない記事ということになる。

 捜査サイドからのリークに一方的に頼った報道のあり方に批判を強めているのは、実際に勾留中の平田と接見し、斎藤には逮捕前から接触していた滝本太郎弁護士だ。彼のブログは、思い込みを戒める解毒剤になっている。
(http://sky.ap.teacup.com/takitaro/1330.html)
 オウム真理教被害対策弁護団の一員として、滝本は世間に名の知れた人物だ。出家信者の脱会勧誘に熱心で、それがオウム側に逆恨みされたのか、殺されかかること実に3回、今も脱カルト協会の理事と事務局長を務めている。最盛期のオウム報道では、現代の悪魔祓いの司祭として、被害者の一人である坂本堤の同僚弁護士たちが何人もワイドショーの主役となったが、なかでも滝本太郎という人は、自身が宗教的な臭いを醸し出している不思議な存在だった。
 その滝本は、いったん引き受けた平田の弁護人を11日に辞任し、斎藤の私選弁護一本に絞った。2人の利害相反を恐れてのことだという。平田には新たに国選弁護人がついた。

 ブログによって弁護側からメディアに積極的に情報を提供する理由について、滝本は以下のように説明する。
 「これまで、弁護側の報道対応が十分でなかったため、メディアが捜査側のやたら無責任な匿名リークを『特ダネ』と決めつけてきたのは実におかしい。裁判員裁判が多くなってきた今日、誤った報道を野放しにすれば司法判断を曇らせることにつながる。判決が出たあとになって、弁護士が自分の主張や証拠を書籍化することがあるが、そんなことではスピード感がなさすぎる」。

 ニュースソースは増えれば増えるほど、メディアの情報は客観的になる。滝本が言うように弁護人による報道対応が当たり前になれば、警察、検察リードの思い込み記事は減るだろうし、ひいては冤罪が生まれにくくなるのではないか。
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