Loading…

スポンサーサイト

Posted by Ikkey52 on --.-- スポンサー広告
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

安心と安全…昨今のニュースから

Posted by Ikkey52 on 31.2017 ジャーナリズム   0 comments   0 trackback
 那須高原で、栃木県下の高校から集められた山岳部員たちが、訓練中に表層雪崩に巻き込まれる惨事が起きた。当初の予定を悪天候のため急遽中止して、代替プログラムに取り組んでいたさなかの事故であり、いっそう悔やまれる。事故が各メディアで一斉に大きく報じられると、例によって責任の追及が過熱した。

 責任追及の大義名分はもちろん事故の再発防止だが、ワイドショーのコメンテーターたちは、誰かスケープゴートを見つけ出し、やり玉に挙げるのがおのれの存在理由とでも心得ているのか、ただでさえ打ちひしがれているはずの引率教師、訓練主催者たちを叩きに叩いている。結果は重大で刑事責任が問われるのは避けられないにしても、なんとも寒々しい。

 高校の部活となっているスポーツで、「登山」が最も危険と隣り合わせであることを知らない者はいない。逆にいえば山岳部活動は、牙をむく自然の脅威のなかで、どう自分と仲間の命を守るか、そのスキルを磨くのが目的だろう。とすれば、たとえ訓練であってもリスクはゼロにまでは低減されない。猛訓練の末、四季ごとに様々な貌を見せる山岳に登山者が知見を深め、不安を感じなくなることはあるだろうが、絶対大丈夫とは言い切れない。

 いつのころからか、「安心安全」という言葉を役人が使い始め、民間人もいまや平気で重宝がる。こういう鈍感で安直な言葉の使い方は大嫌いだが、豊洲移転問題ですっかり悪役になった東京都元知事、石原慎太郎が、現職知事への逆襲として「安心と安全を取り違えている」と言い放ったのをテレビで聞き、多少溜飲を下げた。「安心」は主観の問題だが、「安全」とはそうではなく、あくまで客観的事実だ。ニヒルにいえば、世の中に想定外の死がある以上、人命に対するすべての安全対策は、実は「安心対策」に過ぎないのかもしれない。

 「取り違えている」といえば、ネットとワイドショーの相乗発信で、意味の違う追及がごっちゃにされて「祭り」以上の大騒ぎになっているのは、籠池問題も同じだろう。問題の本質は、払下げ前提の官有地貸与のプロセスと、公的補助金支出の認可に、不正があったかどうかであって、安倍昭恵と籠池夫妻の連絡役を背負いこんだ首相夫人付女性の行為が、公務か否か、などはむしろ枝葉だろう。

 そもそも籠池が、政治家や役人に賄賂も贈らず、逆に首相夫人から多額のカンパさえ出させたうえ、法に触れることなく役所を思い通りに動かしていたとすれば、天才的実業家ではないか。もっとも、多くの国民はテレビに映る籠池という男にうさん臭さをかぎ取っている。だいたい、卒業大学の学部、就職先の官庁名に嘘を並べ、ばれるとアルバイトのせいにするような人物だ。その言い分に、国権の最高機関がいつまで振り回されているのか。

 籠池問題の陰にすっかり隠れてしまっているが、文科省の天下り天国ぶりも軽く考えることはできない。一言でいえば悪質だ。3人の次官のもとで60数人もの役人が、ルール破りを容認され、いや役所ぐるみの支援まで受けて、おいしい思いを続けてきた。一方、監督官庁に諂(へつら)い、下心丸出しで再就職枠を差し出したなかには、有名私大がずらり並ぶ。高邁な建学の精神はどこへ行った。被害者ズラなどさせるものか。

 福島県の大舘村など3町村の避難指示が3月31日付で解除されるのも大ニュース。フクイチ事故汚染で、安全とはとてもいえない故郷に、期限切れを理由に元住民たちが否応なく追い返される。人々の里心に付け込んで安心幻想を振りまき、原発事故の風化を目論もうとの意図は見え透いている。メディアは厳しく検証すべきだろう。
スポンサーサイト


  • password
  • 管理者にだけ表示を許可する

trackbackURL:http://ikkey52.blog27.fc2.com/tb.php/385-e6bb73f4

プロフィール

Ikkey52

Author:Ikkey52
ジャーナリスト 札幌生まれ
父方は、奈良十津川郷系+仙台伊達藩亘理系。母方は東三河豊橋系+肥前鍋島藩系+加賀藩系

ショッピング

トラベル

オークション

最新トラックバック

ラビリンス

デラシネ通信

ブログランキング

ブログランキング

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。