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周回遅れも甚だしい六ヶ所再処理工場のあきれた居直り

Posted by Ikkey52 on 28.2017 原発   0 comments   0 trackback
 母違いの兄を暗殺し、長距離核弾道開発に血道をあげる暴君の国を唯一の例外として、「プルトニウム離れ」はいま世界の趨勢になっている。ロシアもアメリカも古い核兵器を解体して、取り出したプルトニウムの処理に追われる。人殺しのために開発されたプルトニウムという不安定な物質に、人殺し以外の存在意義を与えるかに見えた「夢の原子炉=高速増力炉」は、結局どの国においても完成せず、日本も昨年暮れに白旗を掲げ、核燃料サイクル計画を事実上断念した。

 余ったプルトニウムの有効な処理として、ウランと混ぜてMOX燃料をつくり、軽水炉で燃やす、いわゆるプルサーマル方式が考え出されたのはずいぶん古い。1960年代にはすでにヨーロッパの西側各国に広がっていた。いまもドイツやベルギーなどでは継続されているが、抽出済みのプルトニウムを燃やしきったらプルサーマル方式は終了するという。つまり、使用済み燃料を再処理するのをもうやめたのだ。なぜか。プルサーマル方式はコストが高すぎるからだ。

 月刊誌『グリーン・パワー3月号』の「環境ウォッチ」から引用すると、原子力委員会が2011年の燃料コストで比べたところ、ウラン燃料を燃やしたあと、燃え残った使用済み燃料をそのまま廃棄する方式と、全量を再処理する方式とでは、後者のコストが約5倍にもなった。「現状のウラン価格では、プルトニウム1グラムを利用するたびに40ドルの損失が出る」計算だ。

 原子力発電でつくった電力を主要な輸出産品にしている特異な国、フランスは、たしかに今も大規模なプルサーマル方式をとっている。しかし、MOX燃料に混ぜ込む「プルトニウムの帳簿上の価値はゼロとしている」そうだ。これは、1グラム当たり40ドルの損失を、別会計に飛ばしているだけのことで、別の角度から見れば、再処理技術の維持コストと大量の余剰プルトニウム処理コストの一部だろう。

 視点を日本に移す。建設費2兆2000億円をかけた六ケ所再処理工場は、原子力規制委のチェックが済めばいつでも稼働可能な状態になっている。高速増殖炉の「もんじゅ」の廃炉決定の翌日、この再処理工場を所有する日本原燃の社長工藤健二は新聞に対して「私どもが目指すのは軽水炉サイクルだ」とコメントした。つまり、プルサーマル方式のために六ケ所再処理工場はあるというのだ。世界がプルトニウムを捨てる時代に入っているというのに、この時代錯誤な感覚はどうだろう。プルトニウムを大量に作り出し、電力コストをさらに押し上げるつもりか。話にならない。

 一方で、各地の原発では、使用済み燃料が冷却プールに溢れかえっている。姑息な言い訳を並べて古い原発の寿命を延ばせば延ばすほど核のゴミが山を成す。フクイチ事故以来、日本ではほとんど原発が動いてこなかったのに、夏も冬も電力不足は起きていない。現実から目を逸らしたら何も始まらないと思う。
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