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沖縄と華夷秩序~解決しないままにしておきたい力学

Posted by Ikkey52 on 06.2016 評論   0 comments   0 trackback
 日本の南端にありながら、日本人全体の大きな関心の的であり続けている沖縄。それは「問題」がいつまでたっても解決しないことの証しだろう。『新・沖縄ノート 誰も語れなかった沖縄の真実』(惠隆之介著)は、少し古い本だが(2011年12月初刊)、自分がこれまで抱いてきた沖縄観を、木端微塵にした。「問題」は解決できないのではなく、「問題」を解決しないままにしておきたい力学が、いまだに働いているとコザ市生まれの著者はいう。自分は特に中国との関係に注目した。論旨は客観的な数字で裏付けられ、説得力に富んでいる。

 明治34年、最後の琉球王だった尚泰公爵が死亡。時の官選沖縄県知事が県民に喪に服すよう呼びかけたが、従ったのは首里の旧士族だけで、本島北部に至っては祝いの綱引き大会を二晩にわたって開いた。他県では旧藩主の遺徳を顕彰するところも多いだけに異様だ。それほどの恨みを買ったのは廃藩置県まで尚王朝が恐怖政治を敷いたせいだ。

 人口の9割近い農民は土地所有が一切認められず、八公二民の重税を課されていた。離島住民にはさらに重かった。農村には通貨も流通せず、2~3年ごとに「地割替え」という残酷な耕作地の強制移転が繰り返された。これでは農民の魂である「土地に根付く」感情は生まれようがない。衣服以外は全て共有というポルポト・カンボジアの農村も顔負けの原子共産農奴制に人々を置き、搾れるだけ搾り取った。朝貢の原資にあてるためだ。 黒船で沖縄に寄港した米提督ペリーは「メキシコの労働者をのぞけば、これほどまでに不幸な生活をしている人民を見たことがない」と述べたと伝えられる。

 琉球の中国王朝への朝貢のはじまりは14世紀。明の皇帝の求めに応じて初めて朝貢した琉球の人たちは、その莫大な返礼に驚嘆した。以降これを「唐一倍(とーいちべー)」と呼び、住民は10割近い儲けに慣れ、そうした華夷秩序に安住した。琉球人は本来、小舟で遠くマラッカあたりまで出かけてゆくような尚武進取の精神に富む。それを上から押さえつけ、ダメにしたのは中国に諂(へつら)う琉球王家だったわけだ。
 
華夷秩序への依存度を高めることは、中国王朝の間接支配を受け入れることに繋がり、冊封使をはじめとする多くの中国人の在留を招いた。親中勢力は増大して支那党を組織し、明治新政府による近代化政策にことごとく抵抗する。廃藩置県の号令も二度無視されて三度目にようやく実現したほどだ。こうした歴史の真実を我々はなぜ知らされてこなかったのか。惠によれば中国文化大革命の影響下で、1970年代初頭、一部労組が沖縄史の改竄に乗り出し、以来、琉球王国を極端に美化したり、沖縄戦を日本軍人の極悪非道ぶりだけで塗り込める見方が流布された。戦後の沖縄の経済が、戦前とは比較にならないほど発展したのは、敗戦で本土から分離され、ドル経済圏に組み入れられたことによるが、これも正視されず、反米感情だけがひたすら煽られた。

 中国との関係を有難がる風潮は未だに消えない。前知事仲井真弘多は、選挙リーフレットに自ら中国帰化人「蔡家」出身であることを誇示した。その仲井真は2011年1月、日本政府代表も出席した石垣市の尖閣開拓記念の日式典を欠席し、訪中していたことが判明している。現職知事の翁長雄志に至っては中国福州市の名誉市民だ。

 中国と親しくして日本を妬かせる。どちらからも見返りが期待できれば、尖閣列島の帰趨など決まらないほうがいい…。この手法は、沖縄米軍基地問題全般で、沖縄がとり続けてきたものだ。基地に土地を貸し、年間100万円以上の地代を受け取る地権者は約2万人に上る。そのすべてが沖縄県民ではないとしても、沖縄経済と基地の存在が密接に関わっているのはいうまでもない。それを知りながら、基地撤去と叫ぶ。すると懐柔策として補助金が降ってくる。ならば問題は抜本解決しないようがいい。全国紙の席巻を許さない二大地元紙は、軍用地で潤う地権者の声は載せないが、「軍用地投資 年利3%」の広告出稿依頼なら喜んで応じる。これもまた沖縄ウェイだ。「沖縄という思いこみ」から、ぼちぼち自由になりたいものだ。
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