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最初に謝るべきは誰か…道警不祥事とコンプライアンス

Posted by Ikkey52 on 24.2016 事件   0 comments   0 trackback
 ウォッチャーとして旬の過ぎた身でいうのもなんだが、警察官の不祥事と聞くと、かつてなら直観的に大阪、兵庫、神奈川あたりの県警名を思い浮かべた。それらを含む大規模県警のなかでは、北海道警のモラルはまだましだと見なしてきたが、どうやら認識を改めるべきかもしれない。今月だけでも2連発で身内から逮捕者を出している。警察一家の端くれなら、誰もが震え上がるような重大事態だ。

 2連発といってもただごとではない。まず19日の帯広署。20歳の男性署員二人が河原でバーベキューとしゃれ込んで飲み、1人が運転、1人が同乗する車でカラオケ店に移動したあとまた飲み、朝方、警察寮に帰るのにさらに運転して反対車線に停車中の車に衝突。帰宅したものの、ナンバープレートを事故の衝撃で落としてきたことに気づいて、スラプステック映画さながらに大破した車を駆って現場に戻り、プレートを回収して、逃げ切るつもりだった。道交法違反に加え、証拠隠滅容疑もかかる。帯広署員の酒気帯び運転発覚は2年連続だ。次いで22日、こんどは道警本部薬物銃器対策課の警部補が逮捕された。覚せい剤捜査で、情報提供者とツルみ、調書偽造を連発したほか、ガサ入れ情報を売人筋に漏らすなどしていた。警察組織全体を震撼とさせた道警・稲葉事件を思い出させる。出世を餌にして課員に手柄を競わせる歪んだ職場風土が見えてきそうだ。

 以上、長々書いてきたのは、道警よ、たるんでるぞ、という愛の鞭などではない。北海道知事高橋はるみが謝った。23日には国家公安委員長の河野太郎まで謝罪した。責任者として当然だが、道警本部長の北村博文は24日まで頭を下げなかった。いまどきこんなの頓珍漢な対応がどうして生まれるのか。
 河野、高橋に遅れたといっても、たかが1、2日の違いというなかれ。警察行政担当の国務大臣や、自治体警察を所轄下に置くとはいえ地方公安委員会を通じた間接責任しか持たない知事より先に、直接の責任者である道警トップがタックスペイヤーである道民にむけて率直に謝るのが道理だろう。印象は実に悪い。世論の行方を気に掛ける事務方の姿が目に浮かぶ。新聞、テレビは、大口取材先の警察の批判となると途端に歯切れが悪くなるので、代わってあえて問いたい。何様なのだと。

 道警本部長の階級は警視監。全国の警察組織を束ねる警察庁長官は行政職で階級を持たないから、警視監は最高位である警視庁トップの警視総監に次ぐ。道警傘下の方面本部は函館、釧路など全部で5つ。それぞれ小規模県の県警本部並みの権能を持つ。それらを統べる道警本部長ポストには歴代、学卒で警察庁に入庁した国家公務員のキャリア組が迎えられてきた。現職の北村も例外でない。国家の暴力装置のひとつとして、逮捕権、武装権を持つこともあって、警察内部には厳格な階級社会が形成されている。そのため、他の省庁に比べてもキャリアとノンキャリアの格差が万事鮮明で、前時代的なキャリアのお殿様扱いがいまだに続いていると聞く。自分が事件事故取材に明け暮れていた当時、警察の地方(じかた)は、キャリア組を隠語で「マロ(お公家の意味)」と呼び、敬して遠ざけていた。現場で鍛え上げた実務家の矜持と、あまりに違いすぎる出世速度への怨嗟が相まって、そうさせていたのだろう。たしかにキャリアの実務職能は、耳障りのいいことしか聞かされないお客さんとして2、3年ごとに異動して経歴を重ねても、高まるはずがない。ともすれば庶民感覚からも遠ざかっていく。 

 いまや民間企業ではどこもコンプライアンスに神経をとがらせる。嫌な風潮だが、それが現実だ。責任者は組織防衛のために「謝罪すべきは謝罪すべし」が不文律だ。でなければ、長年築き上げた消費者、取引先の信頼・信用を簡単に失いかねない。しかも、謝って潔さをアピールするには早いほどいい。今度の一件で、キャリア本部長の眼中には、民間並みのデリケートなコンプライアンス意識も、道民という最大のステイク・ホルダーの存在も、どちらもなかったことがわかった。減点主義で、無事これ名馬の官僚社会にあっては、連続不祥事を抱えたこと自体、バッドマークになることはもちろんだが、それ以上にキャリア官僚の唐変木ぶりがバレてしまったのはさぞ痛かろう。道民から、とっとと本庁に帰れ、となじられてもしかたがない。
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