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古舘ステーションの終焉

Posted by Ikkey52 on 03.2016 テレビ   0 comments   0 trackback
 3月31日の放送分をもってテレビ朝日「報道ステーション」のメインキャスター古舘伊知郎が番組から降板した。他局を凌駕する視聴率を獲得していたことから、早々と昨年末に表明された降板宣言には誰もが意外に思ったし、そこに至った原因について様々な憶測も乱れ飛んだ。与党自民党の圧力に嫌気がさしたと素直に読む向きが多いのだが、生来の天邪鬼としてはそう単純には受け取れない。

 テレビは視聴習慣といわれる。自分は長く久米宏の「ニュース・ステーション」を見て来たので、古舘の「報道ステーション」にも自然にチャンネルをあわせるようになったのだが、ある時期から嫌悪感を抱くようになった。その要因はいくつもある。

 第一に、弱者の味方を強調しようとする小賢しい自己卑下が鼻についたこと。「みなさん、パワポ(パワーポイント)ってわかりますか。私は知りませんでした」という発言もあった(関東学院大教授・新井克弥)。日々ニュース報道の最前線にいながら「良く言うよ」、である。第二に、素朴な感想の吐露を装って明らかに論評と思われる言辞を頻繁に口にするようになったこと。ここ数年は異常とも思えた。本来、社論を持たないテレビ局のニュースに人々が期待するのは動画メディアならではのわかりやすい解説であって、ジャーナリストでもない者の持論ではない。第三に、コメンテーターの権威に対する阿りや追従が過ぎていたこと。特に朝日記者の発言には無謬を前提にリアクションしていたし、詐話師ショーンKの空疎な意見をありがたく奉っていたのは記憶に新しい。

 古舘がある種天賦のしゃべくりの才に恵まれているのは、伝説のプロレスやF1実況を思い起こすまでもないし、自分はそんな彼のファンでもある。ただ、「報道ステーション」の古舘は最初から力み過ぎていた。肩ひじを張ってきた。磯村尚徳や筑紫哲也、木村太郎ら練達のジャーナリストを向こうに回して視聴率戦争を勝ち抜いた久米宏が、ニュース・キャスターでな<ニュース・ショーの司会者>という役回りに徹することで成功したのに比べると対照的だった。

 「もっと軽やかにニュースを伝えられなかったか…」と過去12年間を振り返り、最後の放送で悔いを述べた古舘の心情は分かる。しかし、メディア論が専門の先の新井によると、「私たちテレビ報道もそうですよね…言ってみりゃね、空模様の4Kテレビというかね、とにかく中身のわかりやすさとか精度を上げて、少しでも空模様に対応できるようにしていかなければ」というふうに十八番の言葉遊びを禁じられていたわけでもない。しかも番組は、古舘伊知郎の所属プロダクション「古舘プロジェクト」の社長、佐藤孝が全権を掌握してニュース項目まで決めることができ、テレ朝報道局のプロパー社員は誰も逆らえなかった。政治的圧力に対する防衛策を打ちたければ、キャラクターの微調整などいくらでもできる環境だった。のみならず、視聴率は好調をキープしテレ朝は経営的満足を得、朝日新聞も自社論調のちょうちん持ちを務めてくれているのだから文句のつけようがない。

 きょう現在、古舘自身が番組降板の経緯について本心を語っているようにみえないから、あくまで憶測でしかないのだが、政治的圧力のせいにするのはどうみても無理がある。「古舘プロジェクト」がテレ朝から得ている巨額の番組制作費(一説には年間30億円とも)をソデにしてまで、表舞台を降りる本当の理由とは何なのか。昨年、一部女性誌が報じたように、案外プライベートな問題があったのかもしれない。
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