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”神隠し”の現在…滞る北の拉致再調査

Posted by Ikkey52 on 30.2015 北朝鮮   0 comments   0 trackback
 先行車も後続車も対向車もない漆黒の山道を取材帰りに通りかかった。それも深夜。カーラジオの雑音のなかから、不意に流れてきた朝鮮語の放送に戦慄を覚えたことがある。今や遠い記憶だが、あれは北海道北部オホーツク海側の山間部だった。どうしてそんなところで、北朝鮮発のラジオ放送がキャッチされたのか、メカニズムはよくわからない。それでも、日本に潜入した北朝鮮工作員はたいてい乱数表を持ち、本国から夜間送られてくる暗号化された指令をラジオで聴きとって解読する、といった程度の知識は持っていた。冬場は流氷に覆われるオホーツク海でも、過去に国籍不明の不審船の目撃情報があったとも頭の片隅にはあったはずだ。ともかく背筋に冷たいものが走ったのを覚えている。

 北朝鮮が拉致被害者らの再調査実施を約束した「ストックホルム合意」の発表から1年が経つ。この再調査は、特定失踪者を含む全ての日本人に関する包括的なもので、全面的に実施されるはずだった。日本側は、調査着手を期して、日朝両国の人的往来の規制を一部解除するなど、それなりのカードも切っている。しかし、いまだに第一回報告も届いておらず、いっこうに進展がない。

 そんななか、特定失踪者問題調査会は、北朝鮮の元幹部の証言などに基づき、海を挟んで北朝鮮と向き合う北海道南部の日本海側沿岸で調査を行った。
 「公安関係の資料によると、1950年以降、日本国内で検挙された北朝鮮工作員による事件は50件以上ある。しかし拉致に関わる事件はほとんど検挙されていない」。
 意外に思われるかもしれないが、「北海道は拉致の可能性が排除できない失踪者が81人と全国で最も多い」。(TBS『報道特集』2015年2月)

 28日の函館新聞によると、証言したのは朝鮮総連の韓光熙(ハンガンヒ)元財務副局長。韓の証言で、工作員の活動ポイントとして江差町の「椴川」という名前が出たことから、調査団は町内の椴川橋付近の砂浜を見て回り「潜入するには人目につきにくい場所が選ばれる」など一帯の地形を確認した。また、韓元幹部らの証言にはないが、不審船事案の発生や地域でも行方不明者がいることから、江差かもめ島でも調査した。 

 北海道南部の日本海沿岸は、不審船が隠れやすい物陰にあたる大きな岩が多い。
 原発のある泊村で20歳の女性が不可解な失踪をしていた弁天島。泊村に南境を接する共和町では48年前、城崎瑛子さんが姿を消した。奥尻の島影を望む瀬棚町の海岸線も非常に大きな岩場が目立ち、44年前、19歳の名取志津子さんが失踪している。瀬棚のシンボル“蝋燭岩”(ろうそくいわ)近くでは、黒い船はまるで隠れるかのように停泊していたという。  
さらに名取志津子さんが失踪する半年ほど前には、同じ日本海側、江差町の沖合に現れた黒い船を海上保安庁が撮影していた。瀬棚町と江差町、2つの上陸ポイントの中間にある乙部町では1957年に、上陸した北朝鮮工作員が逮捕される事件も起きている。(TBS『報道特集』2015年2月)
 道路が整備されたいまでも、沿線の交通量が多いとはお世辞にも言えない。早朝夜間はなおのことだ。

 いわゆる拉致被害者は1970年代から80年代に集中しているが、その以前に不可解な失踪事件はいくらでもあり、漁船まるごとの不明事案も含めて北朝鮮の関与が疑われるケースは、思っている以上に多いことに愕然とする。
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