FC2ブログ
Loading…

雨のち凍結、「スケートリンク道」の恐怖

Posted by Ikkey52 on 23.2014 事件・事故   0 comments   0 trackback
 札幌で22日朝、登校中の児童4人が歩道に乗り上げてきた軽乗用車にはねられ、2人が足を骨折する重傷、2人も軽傷を負った。自動車運転死傷処罰法違反で現行犯逮捕された北区の会社役員(53)は「わだちで右にハンドルをとられ、左に切ったら左側歩道に乗り上げた」「時速30~40キロで走っていた。ブレーキが利かなかった」と話しているという(朝日 21月22日朝刊 北海道12版)。なぜ、この記事に目が留まったのか。実は自分自身、この前日に恐ろしい体験をしたからだ。

 所用で自宅から20分ほどの街まで車を運転した。用が片付いたら近くの店でヒルを済まして帰るつもりで、角地の小さな有料駐車場に車を乗り入れた。出入口から見て、奥の列に5台、手前の列に4台、つまり9台で満車の狭い場所だ。すでに停まっていたのは3台。出入口正面奥に並んで2台、手前横に軽自動車が1台だった。出入口から遠い側は、手前、奥とも空いている。そっちへ停めよう、おぼろげに考えてハンドルを切った。もちろん狭い空間で、最低の速度しか出していない。切り返すつもりでブレーキを踏むと、これがまったく利かない。車はハンドルを切った方向ではなく、ひたすらまっすぐ前にむかって滑った。信じられなかった。前方に鉄パイプを組んだフェンスが迫った。あわや、と思ったとき、フェンスぎりぎり数センチのところで車が止まった。

 前夜の札幌は雨だった。それが朝方からの冷え込みで路面はツルツル状態になっていた。駐車場内はさらにひどい。もともと強度の圧雪状態で一般路面よりデコボコがはるかに少ない。そこに雨が降り、その後冷えてスケートリンクのように光っていた。失敗だったと思った時には、もう簡単には駐車場を出ることすらできなくなっていた。後ろから2台がいつの間にかやってきていて、自分の車が所定位置に納まるのを待っている。プレッシャーは最高潮。それでも車は自由にならない。パニック寸前で、ようやく手前の列の一番端に停止することができた。すでにぐったり。

 用もそこそこだった。こんどは脱出を考えねばならない。予定通り食べ物屋ののれんはくぐったが、味わうどころの境地ではない。顔も蒼ざめていたはずだ。・・・正月を前にして車を傷つける。修理の費用も時間もかかる。いや、他人の車に当たればもっと厄介だ・・・。悪い想像だけが頭をもたげる。恐る恐る駐車場に引き返す。途中、横切る太い道を遠くまで眺めるが、滑り止めの砂の置き場などどこにも見当たらない。落胆して駐車場に近づくと、なんと短時間のうちに満車になっているではないか。何という不運。思わず呻く。

 駐車場内を歩くのも大難儀。手負いの兵士さながらに車から車へボンネット伝いに手を着き体を支えつつ、自分の車の運転席ににやっと乗りこむ。エンジンをかけ、落ち着こうと目を閉じるが、どう脱出すべきか策は浮かばない。ともかくブレーキはだめだ、それだけを誓う。入車時と違い、真向いにもゴツい車がある。前への直線的な滑りを避けるため、小賢しく切り返せば、周囲の車のどれかに当たるのは必定。動き出したらすでに一か八かだ。ブレーキのない車に乗ったと思って覚悟を決めねばならない。・・・出ない。速度が遅すぎて閉じた車止めを乗り越えっれない。二度目は少し勢いをつける。出口にむけて大きく右へと弧を描く車体。亀よりも遅いくらいに。反対側のフェンスが近づくが、なんとかハンドルを保持すれば切り抜けられそうに見える。ついに出入口。歩道半ばまで前輪が出た。無事に抜け出せたのは奇跡というしかない。全身の力が抜けた。

 しかし、と振り返ってみる。もし、出入口の歩道に通行人が来ても車体は止まらなかったはずだ。さしかかったのが身軽な若い人なら止まらない車に気づき、ぎりぎりで身をひるがえすこともできようが、老人なら確実にはねていた。超低速といえど足元は固い氷。軽くても骨折、打ち所が悪ければ命に関わったろう。空き地に造ってしまえば、無人料金支払機を置くだけでビジネスになるため、街中にはこの手の安手の駐車場があちこちにある。氷を削るでもなく、砂の一袋撒くわけでもない。利用者の安全に意を用いない、造りっぱなしの経営者の無責任には大いに腹をたてているが、嫌な感覚は丸2日経ったいまでも消えない。
スポンサーサイト




  • password
  • 管理者にだけ表示を許可する

trackbackURL:http://ikkey52.blog27.fc2.com/tb.php/224-4145b1ad

プロフィール

Ikkey52

Author:Ikkey52
ジャーナリスト 札幌生まれ
父方は、奈良十津川郷系+仙台伊達藩亘理系。母方は東三河豊橋系+肥前鍋島藩系+加賀藩系

ショッピング

トラベル

オークション

最新トラックバック

ラビリンス

デラシネ通信

ブログランキング

ブログランキング

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR