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発見!!地球の空調室は「グリーンランド海」だった

Posted by Ikkey52 on 08.2014 地球温暖化   0 comments   0 trackback
 7日付北海道新聞夕刊に掲載された「地球規模の気候変動~グリーンランド海の水温主因」と題した特集記事に目が留まった。実はつい最近、テレビカメラマンのM君から、去年夏に挑戦したグリーンランド長期取材の苦労話を聞かされたばかりだったからだ。グリーンランドで氷河の状態を観測する日本の大学研究者チームに同行し、このところの日本の異常気象と氷河との関連を探るのがM君たち取材班の狙いだった。

 道新の特集記事は全篇が中村元隆・理学博士の研究成果を紹介するもの。中村は米航空宇宙局(NASA)や日本の独立行政法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)などで異常気象や気候変動を研究してきたマサチューセッツ工科大出身の気候・気象学者だ。

 記事の骨格は、2013年 6月 29日付でJAMSTECが行ったプレスリリースとほぼ同じだが(http://www.jamstec.go.jp/j/about/press_release/20130629/)、話を分かりやすくするため中村の研究順序は無視して結論だけを以下まとめる。

 グリーンランドの東にあるグリーンランド海は、北極海の冷たい水とメキシコ湾流の温かい水が入り組むところで変動が激しい。メキシコ湾流の海水はこのグリーンランド海やグリーンランドの西にあるラブラドル海で冷やされて沈み込み、大西洋を南下、太平洋やインド洋にも流れ込む「全球規模熱塩循環流」をつくる。いわば地球規模の冷暖房装置だ。この冷暖房装置のスイッチにあたるのが「北大西洋振動」という大気の周期的な変動。亜寒帯の低気圧と亜熱帯の高気圧の気圧差が大きいと暖房スイッチが入り、逆に気圧差が小さいと冷房スイッチが入る。1980年以降温暖化が進んだので調べてみると、79年の2月と3月の間に、グリーンランド海の平均水温がいきなり約2度上がっていたことがわかった。暖房スイッチが押されたわけだ。

 一方、それとは別に約70年周期で寒冷化と温暖化を繰り返す「大西洋数十年規模振動」が知られており、1940年~70年代に寒冷化し、80年~2000年代に温暖化した。調べると、グリーンランド海の水面温度の変動が「大西洋数十年規模振動」より10年~15年先行する関連性がわかった。中村は「グリーンランド海はそれだけ特別な場所で、ほかにはない」という。地球の空調室は意外なところに隠れていたわけで、M君たち取材班もなかなかの慧眼だったことになる。

 では、CO2の増加を主因と見なすIPCCの地球温暖化説をどうみればいいのか。中村によれば、IPCCが根拠としている気候シミュレーションモデルは海水の流れと海氷が気候に及ぼす影響が大きくゆがめられており、そこに「致命的な欠陥」がある。この15年、「温暖化」がストップしていることも、欠陥の表れだという。

 M君が氷河上の窮屈なテント生活を切り上げ帰国したあとの去年11月、グリーンランド海の表面水温は平年値から一気に2度強も下がり、その後回復していない。中村は、「すでに寒冷化のスイッチが入っているかもしれない」と予測している。
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