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研究機関の資格なし…いま幌延で起きていること

Posted by Ikkey52 on 29.2013 原発   0 comments   0 trackback
 「迷惑施設建設反対!」というと、また例によって地域エゴか、と思われても当然だ。ただし、ここでいう「迷惑施設」が「高レベル放射性廃棄物地層処分場」であり、その現場が自分の生活の場とそう遠くないとしたら…。

 まずは7月28日付北海道新聞の社説、「幌延深地層研 埋め戻す時期の明示を」の論旨から紹介したい。
文科省の所管団体、日本原子力研究開発機構は来年度、北海道北部に位置する幌延町の幌延深地層研究センターで高レベル放射性廃棄物に模した物体を地下坑道に埋める試験を始める、と発表した。国内では初めての本格的な埋設試験になる。この動きが「核のゴミ」の最終処分場につながるのではないか、と不安を呼んでいる。
 深地層研究センターと同様、放射性廃棄物の地層処分を研究しているのが、瑞浪超深地層研究所(岐阜県瑞浪市)だ。いずれも地下に坑道を掘り、岩盤の強度、地下水の流れ、水質などを調べてきた。ところが、文科省は最近、両施設を統合する方針を示した。幌延での埋設試験が明らかになったのは、その直後であり、瑞浪での研究はほぼ終了している。幌延と瑞浪のどちらが存続施設となるのか、いまのところ文科省は明言を避けているが、こうした事情を考慮すれば、瑞浪を廃止し幌延を存続させる布石に見える。また、国内で深地層処分が研究されているのはこの2か所だけだから、幌延が処分場への転用含みで残されるという疑いが強まるのも当然だ。
 忘れてならないのは、北海道には放射性廃棄物の持ち込みを拒否する条例があり、さらに、道、幌延町、原子力機構の3者間で、深地層研究センターへの放射性廃棄物持ち込みや、処分場転用を禁じる協定が結ばれている点。加えて3者協定では、幌延で研究が終了すれば、施設を閉鎖し埋め戻す約束も取り交わされ、研究期間は約20年と決められている。であれば、2001年に深地層研究センターが開設され、既に12年が経過しているのだから、新たな実験に踏み込みます、という報告を、原子力機構が町にする際、少なくとも研究のスケジュールと閉鎖・埋め戻しの時期も明示すべきだ…。

 以前にも触れたが、幌延の坑道では今年2月、基準値を越すメタン濃度の上昇と異常出水があり、坑内で働いていた作業員全員が避難する事態になった。幸いけが人は出なかったが、こうなることは目に見えていた。幌延の地層は、軟らかく水を通しやすい堆積岩層で出来ているからだ。許しがたいのは、原子力機構はこのトラブルを1週間以上公表しなかったことだ。3社協定では「積極的な情報公開」が謳われており、原子力機構の誠意を信じろ、といわれても無理がある。「臭いものにフタ」の態度は、「核のゴミ」という史上最大の厄介者の地中処分を研究する機関の資格を疑わせるのに十分だ。我々が市民としてできることは、常にこの問題に関心を持ち続け、とりわけ、幌延、そして瑞浪での原子力機構の動きへ監視を強めること。油断はできない。
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