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どうもストンと落ちない「新型コロナの怖さ具合」

Posted by Ikkey52 on 06.2020 評論   0 comments   0 trackback
 新型コロナウイルス(武漢肺炎)対策で、政府の緊急事態宣言が当初見込みよりさらに一ケ月延長されることになった。予想されていたこととはいえ、厳しい現実だ。個人事業が主役の街角の経済は大げさでなく死にかけている。それでもほとんどの人たちは我慢してこの一ケ月、居住地の自治体の要請に忠実に従ってきた。お世辞にも危機意識が鋭敏とはいえない自分でさえ、家人の影響もあるだろうが、かつてに比べると神経質になっているのに気づく。

 ただ、一方ではメディアリテラシーを働かせてやろうという気が失せたわけではない。特に、多数のメディアが大本営発表のように同種の内容を垂れ流していることには、気持ち悪さを覚える。ほんとうなのかと疑いたくなる。例えば、毎年寒い時期にニュースになる季節性インフルエンザの感染状況が、今期に限ってはまったくメディアからスルーされている。これはどういうことだろう。

 ファクトからいけば、昨秋から今春まで、日本人で季節性インフルに感染した人は約700万人。死者数は厳密には見えないが、直接、間接に季節性インフルの流行によって生じた死亡を推計する「超過死亡概念」なる考え方をとると、約1万人との見立てが成り立つ(厚生労働省HP)。直接の死因の多くは肺炎で、感染者数に占める死者数の割合は0.14%だ。

 一方、新型コロナのほうは、5月5日現在、日本人の感染者が1万5382人で死者の数は566人だ。感染者のうち死に至った人の割合は3.7%で、確かに季節性インフルの帰省者より高率だから、その面では季節性インフルより毒性が強いといえる。ただし、感染者数のスケールはまるで違う。仮に日本のPCR検査の少なさを踏まえて、潜在患者を含め感染者数を現状の10倍の15万人、死者数もそれに応じて5660人と多く見積もったとしても、季節性インフルは感染者数で新型コロナの45倍、死者数でも2倍だ。新型コロナを「正しく恐れる」という意味からして、零細な事業主の多くに商売を控えさせ、個人には不要不急の外出を徹底して自粛させる政府、自治体の策は、果たして的を射ているのかどうか、どうしても疑問が残る。
治療薬
 新型コロナと季節性インフルの違いでよく論じられるのは、ワクチン、治療薬の有無だ。季節性インフルにはそれがある。ただし、ワクチンについていえば、接種した季節性インフルのワクチンが、その年に流行するウイルスの型に当てはまらなかったために、効き目がなかった、という話はざらに聞く。しかもワクチン接種は強制ではなく、保険もきかないので、国民の接種率は例年25%程度にとどまっており、現実的には感染拡大防止に役立っているとはいえない。治療薬はどうかといえば、その効果が認められるのは感染後2週間以内に限られる。新型コロナの治療薬レムデシビルは明日にも日本で承認されるというし、アビガンも月内承認の運びだというから、現時点で見る限り、2種の違ったインフルエンザの医療対応条件は必ずしもゼロサムではない。

 そろいもそろって、独自の切り口で事態を冷静に眺めることをあきらめてしまったマスメディアのあり様には唖然とする。中身の横並びぶりは、3・11のフクイチ事故を思い起こさせる。新型コロナへの恐怖を煽ってばかりだ。とりわけ新聞のように社論を持たないテレビにとって、本来の役割は、視聴者に判断材料を提供することではなかったか。原点に立ち戻り、季節性インフルとの比較なども、しっかり取り扱うべきだろう。
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Author:Ikkey52
ジャーナリスト 札幌生まれ
父方は、奈良十津川郷系+仙台伊達藩亘理系。母方は東三河豊橋系+肥前鍋島藩系+加賀藩系

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