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原発ゼロ社会実現への道に強まる逆風

Posted by Ikkey52 on 31.2014 原発   0 comments   0 trackback
 正月前から屠蘇酔い状態の手抜き記事があふれる新聞紙面。読まされる側もたまったものではないが、以下のスクープには目を見張った。

 「福島第一原発のがれき撤去作業中に、放射性物質を含んだ粉じんが飛ばないようにする飛散防止剤をメーカーの推奨する濃度より10倍以上に薄め、散布回数も大幅に減らすよう東京電力が指示していたことが分かった。指示は2013年夏まで約1年間続いた」
「当初は防止剤を4号機の作業で原液や10倍希釈で作業前日と直前に使っていたが、12年8月からの3号機の作業では100倍に希釈し、回数を数日から数週間ごとに減らすよう指示した。飛散問題が起きた13年夏当時は3号機には6月中旬と8月13日の計2回、散布しただけだった」(朝日新聞朝刊31日付)

 あらためて思い知らされるのは、連中の体質がいっこうにかわっていないということだ。組織の論理が非人間的なのは、だれしも心当たりがあるが、それにしてもここまで人としての感覚が鈍磨されてしまっているとは。
あきれるのは東電の体質ばかりではない。監督官庁も弛緩しきっている。東電に対して行政指導したという原子力規制庁の言い分は「この結果、飛散防止効果が落ち、昨夏に放射性物質の飛散が起きたとみられる。安全な使い方をしなければならない」だそうだ。「当事者意識」という言葉を知らないのだろうか。

 それにしてもまたこの一年、日本列島では原発が稼働しなかったが、原子力発電に頼らない社会の実現を求める者のひとりとして、向かい風を感じざるを得ない年だった。川内原発再稼働へ県同意取り付けの件があった。高浜原発の新基準合格の件があった。大間原発の新基準適合性審査が原子力規制委に申請された件があった。一方、太陽光買い取り制度が事実上破たんした件があった。2015年には逆風はさらに強まりそうだ。

 週刊新潮新年特大号で櫻井よしこが安倍晋三と対談している。櫻井は「世界で一番厳しい規制基準を設けている原子力規制委の審査に合格した原発は安全が確認されたわけですから、再稼働させていることが日本経済にとっても大切なはずです」と安倍を煽っている。櫻井に問いたい。日本経済を問題にするなら、「世界で一番厳しい規制基準」に合格した原発のコストがいかに高いか、また、核燃料サイクル計画が画餅に終わっているなかで、使用済み燃料の再処理コストを考慮に入れたうえで、なお再稼働が必要だと考えているのか。彼女は、菅直人憎しのあまり、菅が主導した原子力保安院の原子力規制委への衣替えを快く思わず、活断層認定などであれこれ批判の矢を放ってきたが、ここにきてなぜ原子力規制委の新基準に依拠して、無媒介に再稼働を礼賛するのか。総路線で安倍政権を評価する櫻井の立ち位置はよくわかるが、原発再稼働の片棒まで担ぐ必然性がどこにあるのか、彼女の真意がわからない。
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Author:Ikkey52
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父方は、奈良十津川郷系+仙台伊達藩亘理系。母方は東三河豊橋系+肥前鍋島藩系+加賀藩系

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