FC2ブログ
Loading…

朝日バッシングの陰で、だんまりを決め込む卑劣な放火犯「道新」

Posted by Ikkey52 on 30.2014 ジャーナリズム   0 comments   0 trackback
 慰安婦問題で朝日新聞が袋叩きになっている。当初は、朝日のやることなら何でもダメ、といった憎悪むき出しの感情的批判が目立ったが、論議や相互批判がすすむ中で、河野談話にいわゆる吉田証言が影響を与えていなかった事実は、さすがに批判者側にも理解されてきた。それでもなお朝日批判が止まないのは、誤報訂正の記事掲載や社長謝罪会見を経た今になっても、海外でのこの問題への再評価が一向にすすまないからだ。誤報・捏造記事で日本の国益を害したとの批判は、依然として一点集中で朝日新聞に浴びせられている。しかし、本当に朝日だけの責任だろうか。もっと言えば、お隣の韓国世論をミスリードするきっかけをつくった日本の報道とは朝日の記事だったのだろうか。

 韓国のナショナリズムに詳しい神戸大大学院教授の木村幹は、「韓国メディアが慰安婦問題に関する重大証言として吉田証言に注目したきっかけは、91年11月22日の北海道新聞の報道だ。韓国メディアはこの時まで、朝日新聞の吉田証言報道をほとんど後追いしなかったのに、北海道新聞の記事が出た時には一斉に動いた。韓国の多くのメディアが同月25日以降、吉田氏に取材した記事を大きく掲載した」と述べる。
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/4247

 北海道新聞(以下道新)を調べると、1991年11月22日の社会面に<朝鮮人従軍慰安婦の強制連行 「まるで奴隷狩りだった」 日本人元責任者が痛恨の告白 千葉在住の吉田さん 殴って、子引き離し 陸軍と警察 行政一体で 関与否定する政府答弁覆す>とある。道新は、朝日と論調の近い共同通信の有力加盟社で、共同通信札幌支社も道新ビル内にあるという関係だ。朝日と道新を併読している読者にはおそらく、過去の慰安婦報道に関して、朝日の論調がとりたてて突出していたとの印象はなかっただろう。
 
 道新の当該記事が、韓国で大きく取り上げられたのは、タイミングもあっただろう。91年8月に元慰安婦が初めて実名証言して韓国内の関心が高まっていた。ただし、可燃物があったにしても、火気がなければ絶対に火事にはならない。そんな簡単なことは、誰でも知っている。

 道新は、吉田証言を一片の裏取りさえすることなくスルーで報じた5日後の1991年11月27日朝刊に<本紙で紹介の「従軍慰安婦連行告白」 韓国紙、異例の大々的報道 「民族の魂を汚した」 広がる衝撃>と続報している。こうした自賛記事を掲げること自体珍しいから、相当な手ごたえを感じていたとわかる。逆に見るとこれは、木村教授説の動かぬ傍証といっていい。

 毎日新聞、読売新聞、産経新聞も、吉田証言と報じた過去を持っている。それは否定できない。ただ、韓国世論への数ある「放火」の第一矢を放ったと疑われる道新までもが、まるで対岸の火事であるかのように、一連の朝日新聞問題を坦々と紙面で報じているのはいかがか。

 道新がなすべきはまず自社報道の検証であり、吉田証言の信憑性をどの時点で疑問視し、もし意識的に軌道修正したのであれば、どんな総括があったのか、読者にまっさきに示すべきことではないのか。ただしこの新聞社は、2013年に橋本大阪市長が慰安婦について発言した際、これを徹底的に非難して、社説で「元慰安婦は旧植民地の朝鮮半島から多数動員されたほか、中国やフィリピンの戦地でも連行された」と何の自省もなく書いている。おいおい、去年の記事だぞ…!!。そんなことも都合よく忘れて、朝日新聞バッシングに首をすぼめて嵐の過ぎるのを待っているのなら、マスメディアとして卑劣と言うしかない。
スポンサーサイト



  

プロフィール

Ikkey52

Author:Ikkey52
ジャーナリスト 札幌生まれ
父方は、奈良十津川郷系+仙台伊達藩亘理系。母方は東三河豊橋系+肥前鍋島藩系+加賀藩系

ショッピング

トラベル

オークション

最新トラックバック

ラビリンス

デラシネ通信

ブログランキング

ブログランキング

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR