FC2ブログ
Loading…

朝銀破綻と北朝鮮軍装備の近代化

Posted by Ikkey52 on 27.2014 北朝鮮   0 comments   0 trackback
 8人の死者と600人を超す重軽症者を出した1994年の松本サリン事件。無実のK氏が危うく容疑者に仕立て上げられそうになったこの事件は、警察リークに一方的に寄りかかりK氏犯人説を煽ったマスコミの報道被害の恐ろしさを、あらためて世間に知らしめた。ところで、当時、報道で公にされなかったが、警察リークを含めて飛び交った虚実取り混ぜた情報の中に、「K氏が自分の生活圏から遙かに離れた関西のある朝銀信用組合に個人口座を持っている」というものが確かにあった。真犯人がオウム真理教関係者と判明したとき、一度忘れかけていたこの情報が再び思い出された。オウム真理教が北朝鮮との関係を取りざたされていたからだ。K氏の潔白は120%証明されているが、あの情報はいったい何だったか、と考えることがある。

 朝鮮総連中央本部の建物が競売にかけられた件は、謎のモンゴル企業が浮上し、そして消えてゆくなど、定期的にニュースを提供するものの、未だに司法の場で決着がついていないのはご存じの通り。そもそも、朝鮮総連中央本部の差し押さえは、組織の財布となってきた朝銀信用組合の金庫が各地で空になっていったことが原因であり、その端緒はバブル期に遡る。『戦後日本の闇を動かした「在日人脈」』から専門ライターである野村旗守の見方を紹介する。

 1980年代半ば、朝鮮総連の財政担当副議長でありながら事実上トップとしての権限を持っていた許宗萬は在日同胞から収奪した金を本国に送って金正日の歓心を買おうとたくらみ、民族共有の資産である総連や学校、直営事業体の土地建物を担保に組織員の正式合意を経ず金融機関から金を借りまくった。むろん最も貸し込んだのは、いや、貸し込まされたのは、総連の「金庫」であった全国の朝銀信用組合だった。総連の借金の総額は2000億円から3000億円に膨らんでいた。そのうち1000億円は北朝鮮本国にわたり、慈江道など山岳地帯の地下ミサイル製造工場など大型軍事プラントに使われたのではないかと野村は推測する。当時の北朝鮮の軍事装備は朝鮮戦争時代に旧ソ連から供与された旧式戦車や戦闘機があるだけ。赤化統一など夢のまた夢だった。北朝鮮が1980年代以来今日まで国家的貧窮から一度たりとも脱し得なかったにもかかわらず、今日、ゲームのように何度も日本海にミサイルを飛ばして政治的メッセージ替わりにできるナゾがこれで解ける。

 野村によれば、朝銀信用組合の金庫にあったのは、最盛期の1990年代、2兆円規模。全国38の自治体に朝銀信用組合があり、178の支店網を持っていた。大口預金者である組合員数は21万人。堅実経営ならばびくともしなかったはずだが、総連のいうがままに金を貸し付けてきたツケが回ってきたのはそれから。2001年までに16の朝銀信用組合が破綻した。

 ここで考えてみたい。これら破綻した朝銀の不良債権は整理回収機構が買い取った。つまりは私たちの税金が公的資金という名でつぎ込まれたわけだ。公的資金投入にあたって、確かに理事長を日本人にすることや、朝鮮総連と手を切ることが条件となり、朝銀側もこれを受け入れたのだが、私たちの血税が結果として、北朝鮮の軍装備近代化に使われたということもできる。何とも理不尽きわまりない。
 一方、許宗萬という権力亡者は、在日同胞に対してなんら責任をとることなく、今も総連議長の地位にしがみついている。もちろん在日の人々は血の涙を流しているはずだが、親族を人質として本国に取られている人も多く、はっきりとモノが言えない。どこまでいっても悲劇的だと思う。
  

プロフィール

Ikkey52

Author:Ikkey52
ジャーナリスト 札幌生まれ
父方は、奈良十津川郷系+仙台伊達藩亘理系。母方は東三河豊橋系+肥前鍋島藩系+加賀藩系

ショッピング

トラベル

オークション

最新トラックバック

ラビリンス

デラシネ通信

ブログランキング

ブログランキング

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR