FC2ブログ
Loading…

原発検査・・・イカサマの構造

Posted by Ikkey52 on 15.2014 原発   0 comments   0 trackback
 「泊発電所3号機(加圧水型軽水炉、定格電気出力91万2千kW)は、本年1月25日から試運転を実施してまいりましたが、本日16時05分、経済産業省による最終の使用前検査に合格し、営業運転を開始いたしました。」
 誇らしげに告げるのは、『泊発電所3号機の営業運転開始について』と題した北海道電力の2009年12月22日付プレスリリースだ。
http://www.hepco.co.jp/info/2009/1186681_1070.html

 この泊3号機の「使用前検査」にあたったのは、当時は独立行政法人の原子力安全基盤機構(現在は原子力規制委員会に吸収)の検査員だった藤原節男。藤原によれば、減速材温度係数測定という検査を行った際に、非常に危険な結果が出た。臨界事故にも繋がりかねないレベルのもので不合格と判定したが、翌日、部分的に制御棒を挿入するなど対策を講じたところ、数値の改善が見られたため、「条件付き合格」とした。こうした経緯をありのまま報告すると直属上司は、「検査不合格の後に合格にしたことになると今後の議論を呼ぶ」との理由で、一発合格したように装えと、事実上データの改ざんを命じた。改ざん命令を拒否した藤原が、もっと上席に訴えたところ、上席は、藤原の主張を認めたが、同時に直属上司の改ざん指示は不問に付した。検査機関にあるまじきこうした経緯を藤原は法律で定められた制度に則り内部通報したが、聞き届けられなかったばかりでなく、かえって危険人物視され、査定を落とされたほか、定年後の再雇用まで拒否された。

 藤原は阪大原子力工学科で学んだあと、三菱原子力工業(後に三菱重工に合併)の社員として55歳まで勤務。日本原子力研究所を経て、2005 年に原子力安全基盤機構に転じた。40年以上原子炉と向き合ってきたエキスパートのひとりだ。

 2009年11月に行った藤原の内部通報には、泊3号機以外にも、3点の指摘がある。なかでも藤原が重大視するのは、1999 年7月に敦賀原発2号機で起きた冷却水漏れ事故の対応。他の原発とも共通する再生熱交換器が原因とわかったのに、抜本的な対策の対象をカネの出し惜しみから敦賀2号機に限った結果、全く同様の事故が2003 年9月に泊2号機で発生してしまったとしている。

 藤原は、3.11のわずか3日前、各報道機関にこれまでのデータ改ざんの事実の暴露し、あわせて、「このままでは日本でもチェルノブイリ級の事故が起こり得る」と警告したが、悪い予言の的中は驚くほど早かった。3.14に起きた3号機の爆発については、政府、東電の水素爆発説を退けて、元東電社員で医師の小野俊一やフクイチの元主任指導員、淺川凌らと同じく、核爆発説をとっていることにも注目したいが、藤原が最も強く訴えたかったのは、原発検査の最前線に立つ者が、特定機関(当時は保安院、現在は原子力規制委)の下請け扱いを受け、「安全性の門番」としての権威を持ち得ていないことだ。原子力ムラだけで通用するペテンの構造があらためて透けて見える。冒頭に掲げた北電のプレスリリースの何と空々しいことか。
  

プロフィール

Ikkey52

Author:Ikkey52
ジャーナリスト 札幌生まれ
父方は、奈良十津川郷系+仙台伊達藩亘理系。母方は東三河豊橋系+肥前鍋島藩系+加賀藩系

ショッピング

トラベル

オークション

最新トラックバック

ラビリンス

デラシネ通信

ブログランキング

ブログランキング

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR