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いやな感じ…知事・原発・国策捜査

Posted by Ikkey52 on 18.2013 原発・社会   0 comments   0 trackback
 検察のモットーといえば秋霜烈日。秋の厳しい冷え込み、夏の苛烈な暑さにも耐えて、託された職責を果たすこととされるが、厚労省村木局長冤罪事件で露呈したように、最近では事実認定の精度より上司の覚えを気にかける点取り虫の小役人集団になり下がっているようだ。にもかかわらず、裁判では、検察側の「起訴事実」がそのまま確定判決の「事実」になるケースが圧倒的だから、危なくて仕方がない。現場の検察官が宮仕えなら、その上司たちもまた宮仕えの身。出世主義の上司と、それに迎合する部下が検察のピラミッド内で増殖すれば、組織のトップの検事総長以下、次長検事、検事長までが認証官だから、時の政権にとって都合の良い国策捜査が簡単に生まれる素地ができる。

 国の原発政策に異を唱えたために、国策捜査の魔手にかかって、知事の座を追われたうえ、身に覚えのない収賄の罪に問われ、受け取った額が「0」であったことが証明されたのにもかかわらず、有罪にされた首長がいる。福島県知事を5期務めた佐藤栄佐久だ。佐藤の関係者に対して、検察は任意聴取とはいえ、いちいち福島から東京まで呼び出しをかける。それだけでも消耗する。佐藤の肉親も、後援会幹部も、精神的にみな追い詰められた。

 元は自民党参院議員である佐藤は、東電から福島第一、福島第二のプルサーマル計画を打診され了承したが、プルサーマルで燃やすMOX燃料のデータ改ざんなど東電の不誠実な対応が発覚すると、安全性が確保できないとして了承を撤回した。これに対して、経産省は、国が安全とみなした原発を県の意向で運転しない場合は、交付金をカットする、と圧力をかけてきた。佐藤は、交付金が出る出ないに関わらず、今後も県が独自に安全確認する方針に変更はない、と動じなかった。

 国策捜査は、佐藤の実弟(当時、縫製会社を経営)逮捕から始まった。土地取引を巡る競売入札妨害の疑いだ。佐藤は道義的責任を取らされ、知事を辞職したが、やがて東京地検特捜部から佐藤自身に収賄の疑いがかけられる。「実弟が水谷建設に仲介させて前田建設に売った土地代金は水増しされており、その水増し分は佐藤に渡り、選挙資金になった。前田建設が県内のダム工事を認めてもらう見返りだった」とのシナリオが用意された。裁判では、佐藤が金を受け取った証拠はおろか、出所不明の選挙資金も見つからないのに、佐藤の有罪は覆らなかった。ちなみにこの捜査で水谷建設会長や県幹部の調書を巻いた(直接取り調べた)主任検事こそ、のちに厚労省村木局長事件で証拠改ざんを行い、証拠隠滅罪に問われてクビになる大阪地検特捜部の前田恒彦だった。

 現在、徳洲会が公選法違反で大掛かりな摘発を受けている。本丸の徳田虎雄にもついに捜査の手が伸びた。考えてみれば、徳田ファミリーの金権・組織ぐるみ選挙は神代の昔からで、なにも今に始まったことではない。それがどうしてこのタイミングで、しかも徹底的にやるのか、検察の真意を計りかねていた。そこにこの秋、「サンデー毎日」が思わせぶりな記事を掲げた。徳洲会への捜査は、東電柏崎刈羽原発の再稼働に同意しない泉田新潟県知事をターゲットにしたものだ、と。信憑性はいまだに不明だが、泉田はその後の記者会見で、「第2の佐藤栄佐久氏になると思ったことはないか」と問われ、「ありますね」と答えている。サン毎記事のせいか、それとも他の理由か、泉田が何らかの風圧を感じているのは間違いない。
http://tanakaryusaku.jp/2013/09/0007943
 
 「国策捜査」の名付け親である鈴木宗男の事件に連座して有罪が確定した佐藤優が、「国策捜査の標的にされたが最後、残念ながら、どうやっても勝つことは出来ない」という意味の発言をしていたのを思い出す。
 なんとも嫌な感じがしてたまらない。
  

プロフィール

Ikkey52

Author:Ikkey52
ジャーナリスト 札幌生まれ
父方は、奈良十津川郷系+仙台伊達藩亘理系。母方は東三河豊橋系+肥前鍋島藩系+加賀藩系

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